キャリア

何がしたいかわからない人が転職してはいけない理由

社会人を数年経験して仕事もそれなりに身についてきたけれど、
ふと考えると「このままでいいのだろうか」と考えていたりしませんか?

何か自分を変えたいと思ってはいるが「何がしたいかわからない」と悩んではいませんか?
そんなときに転職を考えたことはありませんか?

でも、ちょっと待ってください。
その転職はあなたにとってあまりよくない結果をもたらすかもしれません。

転職は一つの方法、悩める人が条件だけで決めるのは間違い

何がしたいのかわからないなぁ
したいことなんてもともとないじゃん
確かに。仕事ができないから辛いんだよね

今、「何がしたいかわからない」という人が転職先を決めるときに、転職サイトに登録したり、転職エージェントに相談する前に気づかなくてはならないことがあります。

「今自分がとても嫌なことに気づくことです」

嫌なことの中には「上司が嫌い」、「職場の環境が嫌い」のような外部の「嫌い」もありますが、

「自分が嫌い」、「どうして自分はできないんだ」のような自責による「自分が嫌い」という原因が大きい影響を与えていることがとても多くあります

例えば自分は内向的な人間なので、最初に話しかけられなかったりするとずっと話しかけられずにいたりして、その後も「あのとき話しかけてればな」とクヨクヨと思ったりします。

そういう自分が好きでないので、何か別の問題が起こったときにも、内向的な自分の性格が原因で「自分の能力がないから」、「自分は関心がないから」と言って、問題をしっかり見つめることが難しくなってしまうのです。

「やってみたいことがありますができないのです」と言えるのであれば、それは、やりたいことがないわけではありません。ただ、一歩踏み出す勇気が持てないだけです。一歩踏み出す勇気をどう絞り出すのか、決心するときのアドバイスはまた後日にしましょう。

話をもどして、「何がしたいのかわからない」ときに転職先を探したり、エージェントに相談することがなぜ良くないのでしょうか。

それは、転職は条件で決まるけれど、自分の納得感は感情で決まるからです。

納得感というのは自分が大事にしている好きと嫌い、つまり「価値観の合致」です。
それがなければこれからも「何をしたいかわからない」と悩み続けます。

では、その状態を脱するためにはどういうことに心がけるのでしょうか。

まずは、自分の感情や弱いところ、好きなこと、好きな関わり方など、自分が普段何気なく口にしていたり、自然に行動していたり、考えていたりすることってなんでしょうか。

そのポリシーに反したときに人は「嫌い」という感情が自然に湧き出てきます。
この「嫌い」を拾えないままに、心の奥に押し込めてしまうと病気になってしまいます。

転職を逃げるための手段として使うことは間違いではありません。
生き延びるためにはストレスから逃れないといけないからです。

でも、条件だけで決める転職が果たして本当にあなたに合っているのか、確かめる術は持っているでしょうか?転職サイトのキレイな言葉や写真、そして転職エージェントがおすすめする求人だけで、あなたの心は満たされるでしょうか。

どういう風に生きていければ幸せなのか決めること

転職は条件の合致はできるが、価値観の合致までは保証しない。
そして「何をしたいかわからない」という人は、価値観の合致を求めているという主張をしてきました。

では具体的にどうしたら良いのでしょうか。価値観なんて誰しもわかっているようですが、実は多くの人はハッキリと意識して分かっていません。

これは社会が個人の行動を無意識レベルでコントロールしているからです。
既存の価値観を疑うことはとてもエネルギーのいることなので普段はしません。

「何をしたいかわからない」と悩むときはある意味で、価値観を疑っていることなのです。

疑うことはつかれるので多くの人は普段はそういうことを考えないで生活します。
その結果日頃、何気なく生きていると嫌いなことを嫌いだと気づかなかったり、
自分が好きなことを好きだと気づかなくなり、病気になるのです。

なんとなく一日を振り返って、自分がやっていることに「好き」、「嫌い」の、
ラベル付をして見て下さい。例えばこんな感じです。

ついつい花屋さんをみてしまう→好きだからです
パチンコに行ってしまう→好きだからです
長湯してしまう→好きだからです
メシウマ→好きだからです

そばは食べない→嫌いだからです
大人数でいるのがおっくう→嫌いだからです
上司がうるさい→嫌いだからです

世間的にそれが良いとか悪いとか言われていることは気にしないでください。
全て書き出して好きと嫌いをはっきりさせてしまいましょう。

意外と毎日色んな感情が生まれていることがわかりますよね。
自分が何を快く感じるのか、次にそれをより突き詰めていきましょう。

例えば「花屋さんを覗いてしまう」のは、花がキレイだから見るのが好きなのでしょうか。それとも子供の時の思い出があるのでしょうか?
「パチンコに行く」のは、当たれば儲かるからでしょうか、台の演出が楽しいからでしょうか、それともやることがないからでしょうか?

花屋さんを見ていて心に浮かんでくる気持ちというのはどんなものでしょうか。
パチンコの台を見ていて心に浮かんでくる気持ちというのはどんなものでしょうか。

この記事を読んでいるということは、「何がしたいのかわかりたい」という気持ちを持っているからです。しかし、「何がしたいのかわかりたい」という気持ちは、何がしたいかわからない不安の裏返しでしかありません

でも、今何が好きなのか、何を快く感じるのかはなんとなくわかってきたはずです。
花屋さんを見ていると優しい気持ちになるとか、パチンコを打っているのは暇つぶしにちょうどいいからとかです。そう考えたという事実を大事にして下さい。

「あーそうなのか。自分はパチンコの演出が楽しいんだな!」

そう思えるようになったら「何がしたいかわからない」と悩むことはありません。自分が心ゆくまでその演出を愉しめば良いわけです。楽しくなくなってきたらやめることができるようになります。

人間は不安な状態を自ら作り出します。

幸せに生きるために今何が好きなのかをはっきりさせてしまいましょう。
その後に、その幸せを掴むために何をしたら良いのか考えていけば良い。これは簡単です。

まずは自分が大事にしている感情に気づくことが先決です。
ここをしっかり気づかないうちに行動してしまうと、必ず自分の首を締めてしまいます。

転職は行動の一つであって、条件でしか選べません。
その前に自分の感情を整理しておくこと。好きと嫌いを把握すること。

まずは、なぜ自分の感情が落ち込んでいるのかを明確にしていくことで、
次の取る行動が変わってきますので、「何がしたいかわからない」と悩んでいる人は、
まず、日常の感情を好きと嫌いではっきりさせることが大事です。

もちろん、社会では単純な好きと嫌いを通すだけでは生きていけません。
でも一番はその価値観は貴方が今まで生きてきた中で大切にしてきたことを守ること
です。

それこそが「どういう風に生きていきたいか」という疑問への答えに繋がります。

 

RELATED POST
翻訳 »