マネジメント

起業することを決めた時にまずチェックする東京都の補助金・支援制度

起業でいちばん大切なお金の補助は必ず申請する

起業したいと思った時にすぐに現職をやめることはおすすめしない。
まずは、じっくりと起業プランを練る。この時必ず沢山の人に意見をもらうことだ。
非現実的なプランでは必ずキャッシュが出ていくだけになってしまう。

ある程度、起業プランがしっかりできたら本格始動する。
実際に起業してみると唖然とするのはそのお金の出ていくスピードだ。
月に生きていけるだけの収入を得るのも大変ことだと実感するはずだ。

しかし、人口減少と新しい産業が生まれなければこの経済は終わってしまう。
その先の世界がどのようになるかはまた別の機会に考察するとして、
今回は東京都の起業支援制度を活用するために抑えるべき申請を紹介したい。

実は東京都は起業支援のために様々な支援制度を整えている。
助成事業・補助金・奨励金・支援制度・創業ステーションなど様々で、
専門家による相談はコンサルタントに依頼すれば数十万円かかるところが無料だ。

その中でも一番抑えておきたいのはお金に関する支援制度である。

創業助成事業

都内で創業をする人が対象となる広く使える助成金である。(「創業者等」に該当する個人及び法人。ただし、申請書を受理する時点以前において、通算で5年以上個人事業主又は他の法人代表者として、事業を実施していた又は 実施している個人及び代表者の法人は除く)

助成対象となる経費は人件費のほか賃借料や美品など幅広いが以下の要件を満たさなければ対象にならないため注意が必要だ。

  1. 助成事業を実施するための必要最小限の経費
  2. 助成対象期間中に契約、取得、実施及び支払が完了した経費(ただし、従業員人
    件費、賃借料については交付決定日以前に契約した内容も対象とする。)
  3. 助成対象(使途、単価、規模等)の確認が可能であり、かつ、本助成事業に関す
    るものとして明確に区分できる経費
  4. 財産の取得となる場合には、所有権が助成事業者に帰属する経費
対象経費 従業員人件費・賃借料・専門家謝金・広告費・備品費など
募集時期 4月と11月に公募
補助率 2/3(上限300万円)

https://www.tokyo-kosha.or.jp/station/services/sogyokassei/sogyojosei_send.html

女性・若者・シニア創業サポート事業

これは女性ではなく無担保・無保証人の融資制度である。
対象となる女性、若者、シニアとは以下の要件を満たす必要があるが、比較的広い層が該当するのではないだろうか。

借り入れをした経験がなければあまりよくわからないかもしれないが、
実は1%以内というのはかなり低い利率なので最初のうちはとても助かるだろう。

  • 女性、若者(39歳以下)、シニア(55歳以上)で、
    創業の計画がある者又は創業後5年未満の者(代表者)※ ・個人事業主、株式会社、NPO法人、一般社団法人、一般財団法人 等 ・東京都内に本店又は主たる事業所を置く創業事業であること ・地域の需要や雇用を支える事業であること
必要経費 創業前後に必要とする設備資金・運転資金
年率(年) 固定金利1%以内
返済期間 10年以内(うち据置期間3年以内)

https://cb-s.net/tokyosupport/

IT導入補助金

最近人気なのはこのIT導入補助金だが、補助率は1/2までの上限50万円なので、
書類作成の手間と相談しながら使えるのであれば使うくらいの気持ちでよいだろう。

対象経費 顧客管理、在庫管理、予約管理
募集時期
補助率 1/2(上限50万円)

https://www.it-hojo.jp/

新・展示会等出店支援助成事業

応募要件が以下の3つのどれかを満たしている場合助成対象となる。

  1. 直近期と前期の売上を比較して減少
  2. 直近期にて損失を計上している
  3. 「中小企業活力向上プロジェクト」成長アシストコース修了

展示会の参加費用は意外と大きな負担になるので、
最大で150万円もの補助が受けられるのはかなり大きなメリットとなる。

対象経費 事業者との商談のために出店するための展示会参加費・広告費など
募集時期 随時(年10回受付予定)
補助率 小規模事業者2/3(上限150万円)

http://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/shintenjikai.html

クラウドファンディングを活用した資金調達支援

クラウドファンディングを用いた資金調達の支援をする珍しい制度。
特に社会貢献や新しいプロダクト系のプロジェクトを個別に応援できる。

共感を得て一口5000円程度の少額からそのプロジェクトを応援できる。
一般的には集まった金額の10〜20%が事業者の手数料となる。
つまり100万円集まった場合、10万円から20万円が手数料として取られるが、
この補助を活用すれば5万円〜10万円と手数料を抑えることが出来る。

対象経費 クラウドファンディング手数料
募集時期 随時
補助率 支払手数料の1/2

http://crowdfunding-tokyo.com/

その他の東京都および東京都中小企業振興公社の助成

東京都の補助金系の制度は一般的には中小企業振興公社が実質的な応募先となります。
その他の助成金一覧は以下のURLから探すことができる。

http://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/ichiran/index.html

また首都圏全体の助成金一覧は以下のサイトで一覧化されている。

http://hozyokin.tkcnf.com/syutoken#ttl-top

まとめ

中小企業では日々の資金繰りにも困ることがあります。
東京都の支援制度を上手く使いながら資金的な余裕を作っていきましょう。

また助成金の他にも経営や資金調達、開業手続きについても相談できる、
東京都開業ワンストップセンターという施設が赤坂と渋谷にあります。
こうした無料の施設もフル活用していきましょう。

https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.jp/onestop/japanese/top/

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