日本からサンフランシスコに向かう際にシリコンバレーの上空を通り、サンフランシスコ方面が一望できます。この景色の中にサンマテオもあります。今回は私が滞在しているカリフォルニア州サンマテオ市について紹介したいと思います。
サンマテオ市の情報概要
サンマテオ市はサンフランシスコとサンノゼの間ほどにあります。シリコンバレーとはGoogleのあるマウンテン・ビューやFacebookのあるパロアルト、そしてサンマテオあたりまでを指しています。以前はサンマテオにYouTubeの本社がありました。
現在は、楽天の総合研究所がサンマテオ市郊外にあります。また、アメリカのベンチャーキャピタリストであるティム・ドレイパー氏が2014年からドレイパー大学という起業家育成の学校を開学しており、隣接してBoost VCというベンチャーキャピタルや、エンジェルラウンドのアクセラレーター施設を備えています。
サンマテオ市の治安
サンマテオ市の治安は非常に良いと思います。ダウンタウンは22時くらいまで営業している飲食店が多数ありますし、治安が悪いと感じるようなところはありません。
サンマテオはベッドタウンであるため、ニューヨークやサンフランシスコのような大都市と比較することはできませんが、日中はもちろん人通りがあるところであれば夜間であっても緊張する必要はないと思います。
治安データは以下のとおりです。詳細はこちらから見れます。犯罪指数は100に近いほど安全と評価されるので28は低いようですが必ずしもそうではありません。
これはサンフランシスコの治安指数と比較するとかなり犯罪件数や1000人あたりの犯罪発生率は3分の1程度とかなり低いことがわかります。
Google本社のあるマウンテン・ビューは27ポイント、パロアルトは29ポイントと同程度の治安であると評価されています。近隣のデーリー・シティーは40ポイントです。
なお、ニューヨーク州のマンハッタンは16ポイント、全米1住みやすい都市オレゴン州ポートランドは4ポイントとかなり低め(悪いという評価)です。安全な都市ランキングに出てくるポートランドですが窃盗のような軽犯罪の件数が多いとされているので、実際は同じ市内であっても住む場所によって治安が変わってくるのがアメリカの特徴です。
サンマテオ中心部に限って言えば治安が悪いと感じるようなことはありませんでした。ただ、スペイン系の移民が比較的多い場所などはありますので、もし移住を考えている場合は事前に周辺の環境は確認しましょう。
サンマテオ市には日本食レストランやスーパーがある
また、日本人に嬉しい点として歴史的に日系移民が多いことから、サンマテオのダウンタウンには日本食レストランがたくさんあります。日本でおなじみの「牛角」もありますし、小さい町なのにもかかわらず寿司屋や日本食レストラン、ラーメン屋など10件程度もあります。
日本の食材を扱っているSuruki Supermarketもあります。おすすめはお弁当です。普通に購入すると9ドルから15ドル程度しますが、夕方のタイムセールに行けば半額で買えることもありたくさんのお客さんで賑わいます。
ラーメンは「Ramen Dojo」がおすすめです。「にんにく豚骨ラーメンのスパイスミディアム」(11ドル50セント)はこちらです。他にも醤油ラーメンと味噌ラーメンがあります。とても美味しくてびっくりしました。
サンマテオのホテル情報
サンマテオのダウンタウンにホテルはありません。サンマテオを中心にして中央上101沿いのホテルは80ドルから150ドルと2つから3つ星程度の安価な宿になります。
- Best Western Coyote Point Inn(3つ星)
- San Mateo SFO Airport Hotel(2つ星)
- Holiday Inn & Suites San Mateo-San Francisco SFO(3つ星)
- America’s Best Value Inn San Mateo/San Francisco(2つ星)
左上はサンフランシスコ国際空港(SFO)に隣接しているホテルです。こちらは空港への直行バスなどがでているホテルもあるためとても便利です。
- Hilton San Francisco Airport Bayfront(4つ星)
- Embassy Suites by Hilton San Francisco Airport Waterfront(4つ星)
- DoubleTree バイ・ヒルトン・ホテル・サン・フランシスコ・エアポート(3つ星)
- Crowne Plaza San Francisco Airport(3つ星)
- Red Roof PLUS+ San Francisco Airport(2つ星)
右側にあるホテル群はフォスターシティ内にあります。これらは比較的新し目でゆったりした作りのところが多いようです。
- Hilton Garden Inn San Mateo(3つ星)
- Crowne Plaza – Foster City Hotel(3つ星)
- Courtyard by Marriott San Mateo Foster City(3つ星)
- TownePlace Suites by Marriott San Mateo Foster City(3つ星)
- Extended Stay America – San Francisco – San Mateo – SFO(2つ星)
- Residence Inn by Marriott San Francisco Airport/San Mateo(3つ星)
おすすめはSFO付近のホテルもしくはフォスターシティ内のホテルになりますが、サンマテオ市街地までは少し距離がありますので、Uberやタクシー、もしくはお迎えの車が必要になります。
ちなみに私は最初Airbnbを使って宿泊しました。あまり候補は多くありませんがすこしありますので興味があれば使ってみて下さい。宿泊費はホテルよりも少し安めですが、清掃費やサービス費を取られるため、連泊しない場合は割高になりがちです。
サンマテオ市郊外は高級住宅街
駅から歩いて15分ほど、ダウンタウンを抜けると高級住宅街が広がっています。
ダウンタウンも古いアメリカの面影を少し残していて温かい雰囲気があります。
サンマテオのおすすめポイント
サンマテオ中央公園(San Mateo Central Park)
サンマテオのダウンタウン外れにあるサンマテオ中央公園は市民の憩いの場です。野球場やテニスコート、広い芝生が広がっています。セントラル・レクレーションセンターではアジア系のお年寄りの方が運動をしたり、カルチャー教室をしたりしています。
またもともと日系移民の方が多いため日本庭園もあります。(閉園日で中にはいれませんでした…)
ドレイパー大学・Boost VC
街のシンボルであったベンジャミン・フランクリン・ホテルをベンチャーキャピタリストのティム・ドレイパー氏が買い取り、起業家育成のための施設にしたのがドレイパー大学(Draper University)です。
若手起業家を対象にした5週間のプログラムでは、VC向けのピッチのトレーニングや企業に必要なチームワーク、そして破壊的イノベーションの思考について座学とワークで鍛え上げていきます。
主に講義が行われる1階のホールの様子です。
Boost VCはティム・ドレイパー氏の息子であるアダム・ドレイパー氏のVCです。アメリカではブロックチェーン系のスタートアップやVRスタートアップへの投資実績が豊富です。
Draeger’s Market
サンマテオの高級スーパーといえば「ドレイガー・マーケット」でしょう。1階は食料品を扱っています。美味しそうなパンやチョコレート、ケーキなどが並んでいるおしゃれなスーパーです。
2階には生活雑貨と季節の商品、そして料理教室があります。比較的裕福な住民が多いサンマテオなので余裕がある人が多く買いに来るようです。
落ち着いた街を選ぶならサンマテオ
ダウンタウンは生活に全く困らないお店やレストランが並んでいます。駅前には映画館もありますし、車でちょっと隣町ヒルズデールまで行けばターゲットやショッピングモールもあります。
このあたりは車があればすぐに行ける距離なので、買い物環境には困らないと思います。もし引っ越しを考えているなら物権優先で選んでも良いかもしれませんね。