アメリカの就職ではリファレンスチェックがほぼある
アメリカで就職をするとき、投資を受けるとき、何かしらの学校に入学するととき、
何らかの選考が行われるようなケースではリファレンスチェックと呼ばれる、
個人の経歴や学歴等のバックグラウンドチェックが入ります。
直接、企業が前職の同僚や上司に電話をかけることもあるようですが、
特に採用初期段階の場合は、外部の企業に委託することも多いようです。
「HireRight」や「GIS」が大手のバックグラウンドチェック企業です。
https://www.hireright.com/
http://www.geninfo.com/
第三者の調査会社のようなもので、経歴や学歴にあやしいところがある場合は調査が入ります。
日本人の方でもアメリカで何か選考を受ける際は知っておいて損はないと思います。
なぜ個人経歴の調査を入社時に行うのか?
経歴詐称を調査するビジネスが成り立つというところが日本では考えられませんが、
アメリカやイギリスでは一般的に行われています。
その理由は、あまりに経歴詐称が多いからです。
イギリスでのとある調査に依ると、低いランクの大学からの応募者の43%、
トップ20の学校からの応募者の14%が経歴詐称をしている調査結果が出されています。
大学卒業者であってもそこまで経歴を詐称することが一般的なのでしょうか?
日本では一体どのくらいの人が経歴を詐称しているのでしょうかね。
たまに経歴の嘘がバレてクビになったというニュースを聞くことはありますが、
日本の場合は性善説に基づいているので証明書を出さなくても良かったり、
いろんな理由をつけて出さなくてもなあなあで終わってしまったりするといいます。
経歴詐称のほとんどがばれるってホント? 求人増加で経歴詐称も増加中
https://www.jmsc.co.jp/knowhow/topics/6616.html
日本では探偵事務所が個人の信用調査等を行っていることもありますが、
企業の採用の際にわざわざこうした機関を使って調査している会社は少ないでしょう。
企業の採用時、個人調査項目はどんなものがある?
例えばHirerightの場合、調査する内容は、犯罪歴、労働ビザ、個人信用調査、
ドラッグ・健康スクリーニング、候補者の経歴、
パートタイム・期間労働者のスクリーニング、経営幹部調査など、
すべての従業員、候補者を対象にした調査が行われています。
麻薬等の使用歴まで調べてしまうというところが日本では想像できませんが、
それだけ企業側も気をつけて受け入れる人をチェックしていることがわかります。
また、いろんな人が一つの職業に応募する競争率の高い世界であるがゆえに、
多くの人が詐称してまで手に入れたいと考える人も多いのでしょうか。
結果として、バレてしまうのであれば損するのですから、
自分を良く見せようとぎりぎりまで背伸びするのは良しとしても、
明らかな嘘はつかないほうが身のためですね。
日本ではバレなくてもアメリカやイギリスでの就職ではちゃんと調査されますよ!