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スタートアップのサポーター|世界の有名アクセラレータープログラム

アメリカにはアクセラレータープログラムがたくさん、個性も強い!

日本のアクセラレータープログラムは「Open Network Lab」や「500 KOBE ACCELERATOR」が有名ですが、アメリカには100近いアクセラレータープログラムがあるとされています。

その中でも有名なアクセラレータープログラムは一目置かれます。こうした有望な企業を排出するようなアクセラレーターはランキング付けされており、投資家側も有望なスタートアップ企業の発掘に使っています。

 

http://seedrankings.com/

このランキングは経営学の教授陣が出来るだけ中立的な指標を用いてインデックス化したものに基づいていますが、大学ランキングと同様にその尺度によって良し悪しが変化する恐れがあることは事前に指摘しておきます。なお指標については公式ページを御覧ください。

この中でも特にシリコンバレーでも耳にしたり、または卒業生として名前が残ってるなどして見かけることの多いアクセラレータープログラムについてご紹介したいと思います。

AngelPad (New York)

「アンチY Combinator」を自称するアクセラレータープログラムです。起業家のコミュニティを最重要視している。Y Combinatorが主にto C向けであるのに対して、AngelPadはエンタープライズ向けのスタートアップ向けになっています。

どこらへんがアンチなのかというと、シリコンバレー、サンフランシスコ・ベイエリアのY Combinatorが華々しいDemo Dayを開催するのに対して、ニューヨークのAngelPadでは投資家へのピッチへのメディア参加が制限されているなどメディアの使い方という点においても対極的で、プログラム自体がクローズドで落ち着いた雰囲気があるように感じます。

https://angelpad.org/

Y Combinator (San Francisco)

超名門アクセラレータープログラムとしてはやはりこの「Y Combinator」は外せません。アクセラレーターランキングでも堂々のプレミアムプラス(事実上1位だと思いますが)にランク付けされています。

プログラムの内容、そしてメンター陣からのアドバイスは今ではほぼすべてのベンチャーキャピタリストやアクセラレータープログラムのメンターが同じことを復唱するまでに至っているほどに影響力の強いプログラムになりました。

https://www.ycombinator.com/

techstars (Boulder and others)

techstarsは日本ではあまり知られていませんが、シリコンバレーでもそこそこに耳にすることのあるアクセラレータープログラムです。

techstarsはアクセラレータープログラムとして3ヶ月間ガッツリとやるものから、週末の50時間程度を使って行うものまで、それぞれのニーズに合わせたプログラムを展開しているところが特徴です。

また、大企業との連携等も強みがあるようで、IBMやGEなどの大手企業のコーポレートアクセラレーターも請け負っています。

https://www.techstars.com/

StartX(Palo Alto)

StartXはスタンフォード大学発の非営利アクセラレーターです。厳密にはスタンフォード大学の学生のためのアクセラレーション機能を提供はしているものの、外部のスタートアップに期間限定でアクセラレーションプログラムを提供することはしてません。

それでは、何をしているのか。StartXのアクセラレータープログラム申し込みページにもちゃんと記載されていますが、「優れた起業家にアクセラレーターは要らない」と断言しています。

StartXには優れた連続起業家やインダストリーの専門家、スタンフォード大学の教授陣、そして資金調達に成功した先輩スタートアップ企業らによるコミュニティがあります。こうしたコミュニティでアイデアやプランを全員でもみながら、新しいコラボレーションを模索していくことこそ重要であると考えているのです。

個人的にはこのStartXのポリシーが好きです。これもまた「アンチY Combinator」に属する異色のスタートアップ支援プログラムであると言えるでしょう。

https://startx.com/

500 Starups (San Francisco)

シードアクセラレータープログラムランキングではGoldにランク付けされています。500 Startupsはサンフランシスコ・ベイエリアを代表するVCであり、アクセラレータープログラムの規模からして有名です。

毎日のようにサンフランシスコ・ベイエリアにおいて、500 Starups主催のピッチが行われていたように思います。またDraper Universityの卒業生らも、Y Combinatorや500 Startupsに参加することを少し誇らしく思う、そのような知名度があります。

必ずしもアクセラレータープログラムに参加する必要はない

Y Combinatorという超有名なアクセラレータープログラムがユニコーンを輩出しているため、とても勘違いされやすいのですが、何が何でもアクセラレータープログラムを経なければならないということはまったくないです。

方向性は見えてきたけれどもまだ模索しているところがあって、もう少し磨かないと生き残るのは難しいと考えているスタートアップ企業にとってはプログラム参加も一つの選択肢になるとは思います。

また、Y Combinatorのような有名なプログラムに参加することで箔が付くというのも人気の理由です。(箔が付くことを望んでるスタートアップというのもコメントしづらいですが、現実として箔が付いた企業に投資をする投資家がいるというのは真実です)

単純なスタートアップ企業を伸ばすための方法論はかなり確立してきているので、わざわざ経営の方法論を学びたいという理由で参加する必要は全くありません。メンターやベンチャーキャピタリストのメンタリングも、起業経験こそあれど、時代も違えばプロダクトも違うのであくまで一つの意見として聞くべきです。

アクセラレータープログラムではメンターやベンチャーキャピタリストとの定期的なミーティング、他のスタートアップからの刺激や意見交換などを通して、新しい視点を得ながら他のスタートアップと切磋琢磨、コネクションを作る点が大きいのではないでしょうか。

アメリカのアクセラレータープログラムにおいては、アメリカのデラウェア州会社法を前提として契約等が行われることが多いため、日本で既に法人化しており、参加において投資が関係する場合は確認が必要です。

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