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セブンイレブンのコピー機でパスポート用写真を印刷する方法

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Photo by becstarr Flickr: becstarr’s Photostream

セブンのコピー機はコピーはもちろん写真印刷やスキャンなんてこともできる多機能プリンターだ。
なかでも助かるのは証明写真の印刷。USBに履歴書用に撮影した画像をコピーしておくだけで、必要なときに24時間印刷することができる。

最近では駅やスーパーなどに証明写真機が置いてあるのをよく見かけるが、アレはダメだ。
ニコンやキヤノンの一眼レフを使っているもののあの明るさでは良くて罪人、悪ければゾンビのような顔にしか映らない。
一番いいのはやはり写真屋さんなど照明がしっかりしているところで撮影することだ。

一度取ってもらってCDに焼いてもらえばいくらでもコピーできるのだから、デジタルでいつでも持ち歩いておくと便利だ。
そのデータを持ってセブンイレブンのコピー機で印刷する。デジカメ印刷(Lサイズ30円)よりもべらぼうに高い(Lサイズ4枚200円)が証明写真用のサイズで4枚ほど証明写真を印刷してくれるので証明写真機よりは安い。
いざという時に無いと困るものなので、転職中や就職活動中の学生なら確実に使って欲しい技だ。

それでタイトルに戻るのだが、実はこのセブンのコピー機では「パスポート用証明写真」は印刷できない。
このことはコピー機を製造している富士ゼロックスのホームページにもしっかりと記載されている。
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※事前にサイズなどを、よくご確認ください。
※証明写真サイズプリントは、パスポートおよび住基カード申請には適しません

[コンビニでのサービス 証明写真サイズプリント 富士ゼロックス http://www.fujixerox.co.jp/solution/multicopy/proof.html]

パスポート用写真であれば「4.5×3.5」のものがあればいいわけであるので、それを設定すればいいではないかと思うだろう。
それではなぜこのような記載があるのかというと、パスポートの写真の大きさが問題なのではなく、「パスポート申請用写真の顔の縦の長さ」が従来の基準より厳格になったからである。

外務省では平成18年3月20日より新しいタイプのパスポート「IC旅券」の発給を開始いたしました。IC旅券の導入と同時にパスポート申請用の写真の規格についても国際標準に従い改めることといたしました。
(1)パスポート申請用写真の顔の縦の長さ(頭頂から顎(あご)までの距離)の変更
IC旅券の導入と共に、国際標準に従い、申請用写真の顔の縦の長さを写真縦(45ミリメートル)の70~80%(34±2ミリメートル)に改めました。従来の写真規格56~64%(27±2ミリメートル)に比べ、顔の占める割合が大きくなりましたのでご留意ください。

[外務省: パスポート申請用写真の規格について(平成23年6月17日更新) http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/ic_photo.html]

これはセブンのコピー機ユーザーにとっては意外な落とし穴である。
そのままの大きさで証明写真を印刷してしまうと、従来のサイズ「56~64%(27±2ミリメートル)」の大きさで写っている写真がそのまま印刷されてしまうのである。

それでは、パスポート用写真を印刷したいのであればどのようにすればいいのだろうか。
簡単である。顔を限界まで拡大すれば大丈夫なのだ。

実はこのセブンのマルチコピー機では証明写真を作るとき、写真の位置の修正や拡大縮小などができる。
その段階で顔を表示よりも二回りほど大きく設定すれば大体新しい基準の大きさになる。
具体的には以下の画像を参考にして欲しい。

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コピー機がしていする顎と頭の位置よりも二回りほど大きめに設定する必要がある。
この辺りは感覚でやるしか無いのだか、すこし頭が枠より出てる程度だと小さいと考えた方がいい。
顎を合わせて「結構頭が出てるな」と思ったら、位置をずらして顎と頭が両方、枠よりだいぶはみ出てるくらいがちょうどいい。
この方法で印刷すればパスポートや住基ネットカード用の写真も印刷できるのだ。

ちなみになのだが、パスポートの場合、少し小さめや大きめになってしまったとしてもパスポートセンターの人が測って、修正できる程度の誤差であれば拡大縮小をしてくれるのであまり心配する必要はないだろう。

セブンのコピー機ではパスポート用写真は印刷できないと思わずに、節約のために是非とも活用して欲しい技だ。

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