ライフ・考え方

僕がコンビニで学んだ大人に必要だと思うこと

お店にローソンの新浪社長の本が届いた。

社員に読んで欲しいと思って全店舗に回してるのだろうが、大変読み応えのある本だった。

社長の考え方や失敗談、社訓と心構えなどローソンの改革の軌跡が読みやすい文章で書かれていて、最初は「なんだこれ」と思っていましたが読み始めたら止まらなかった。

次の出勤の時に続きを読もうと思ったのだが、店長が家に持って帰ってしまったのかなくなっていたのが残念。バイトの人にも読んでもらえるといいと思う。

そして、だいぶ長いことバイトさせてもらったのだが、閉店するという知らせを聞き、退職することになったので、今までコンビニで学んだことを思いつく限りで書いていきたい。

あいさつは基本という耳タコだが重要なこと

コンビニ店員が「いらっしゃいませ」と言ったところで会釈したり反応する人なんて10人に1人くらいだが、一年間ずっと自動ドアが開いて「ピンポーン」となったらそっちを向いて「いらしゃいませ」と言い続けてる。

そのうち、仕事帰り毎回立ち寄るサラリーマンもコクリと会釈をするようになったり、保育園帰りに立ち寄る小さい子を連れたお母さんが「こんばんはー」と言ってくれたりする。そうすると「言ってよかったな」と感じる。

たまに綺麗なお姉さんに笑顔で「ありがとう」と言われた時は本当に良かった。

知らない人と仲良くなったような気がするし、ユニフォーム着て大きな声で挨拶すると、なんか違う自分を演じることができるような気がした。マンションの廊下で無言ですれ違うと気まずいけど、顔を見てあいさつすれば安心するってことにも気づいた。

仕事帰りなのにびしっとしたスーツ着てる人がニコッとしてくれると余裕を感じるし、下を向いて入ってくるとだらしなく見える。いつでも誰が見てるかわからないからジェントルマンになった気分であいさつが出来るとやはり誰にでも良い印象を与えるんだなと実感した。

正直に「わかりません」答えること

こんなことがあった。

あるローソンだけで売ってる雑誌が僕の働いてたナチュラルローソンにも入ってくるのか?と電話で聞かれた。雑誌が何が入ってくるかなんて分からないから、「おそらく入ってくると思いますが、本部に確認して再度連絡差し上げます」と言って切った。

すぐにローソンのサポートデスクに連絡して聞いた。サポートデスクの人は編集部に連絡をして聞いてくれようとしたのだけど、土曜日だったから編集部はお休みで、結局分からなかった。

困って店長に電話して「分からなかったのですけど、たぶん同じローソンだから入ってきますよね?」と聞いた。すると店長は「んーもし入ってこなかったら、お客さんに買ってこなきゃいけないんだよ。A君(俺のこと)は買ってきてくれる?」と言われた。そのときは「本部も店長も、なんて無責任なんだ!」と思ったが、しょうがないのでお客様に「お調べしたのですが分かりませんでした。申し訳ありません」と電話をした。

「なんで俺が謝らなきゃいけないんだ」としばらく嫌な気持ちになったが、よく考えたら、もし自分が憶測で「入ってきます」と言ってしまい、入ってこなかったときのことを考えたらもっと恐ろしいことになる。

確かに「わかりません」と言う回答はお客様には不快な思いをさせたかもしれないけど、翌日店に来たお客様に「やっぱりありませんでした」とは言いたくない。

わからないことは「わかりません」と正直に言って謝るということはとても重要だ。

優秀な人は笑顔が素敵だと言うこと

長いことバイトしてたから何人もの店長に会ってきた。

けど「この人すごい」という店長は1人しか出会わなかった。

その人はあいさつは声がでかいし、お客様に商品を勧めるときもハキハキしてて、仕事中でもおもしろい身の上話をしてくれて、休みたいと言っても嫌な顔せずに分かった。そこに書いといてと言ってくれて、たまにおごってくれて、サボってばっかりの僕にリーダーになる研修を勧めてくれたりした。

いつも明るくて、たまにしょうもない冗談を言ってどう反応していいのかわからなくなることがあったけどそれ以外は悪いところが全くないくらい(笑)面白い人だった。

なんで店長なんかしてるんだろうと思ってたけどそれには大人の事情があるらしい。

優秀だからといって必ずしも評価されるわけじゃないんだなという厳しさも知った。

毎日すごい量の食品廃棄が出るということ

お弁当とパンと生鮮食品と飲み物が大きいゴミ袋10個くらい捨てられていく。

賞味期限は明日なのに前日に捨てるのが決まり。ホームレスの人が弁当をもらったりするというのをテレビで見たことがあるが、期限切れといっても賞味期限切れではなくて『販売許容切れ』なのだ。決まりで店頭におけなくなったけどまだ賞味期限は切れてないようなものが沢山捨てれられる。

毎日それらを捨てていくのは本当に悲しい。

毎日のように「これをホームレスの人にあげれば良いのに」とか「おにぎり一個も食べれない人がいるんだよな」とか思いながら、捨てなければならない。こんな大量な廃棄が24時間いつでも新鮮なものが買えるというコンビニエンスを成り立たせてるんだって思うとすこし残念に思う。

みんなが使うトイレはすごく汚くなるということ

コンビニでは「トイレ借ります!」と言ってトイレを借りる人が結構多いが、10人も使えば便器の周りに飛び散るわ、中にこびりついてるわ、流さない人もいるわ、トイレットペーパーは無くなるわですごく汚い。

しかも赤の他人が汚したトイレを掃除するのが好きな人なんてそうそういない。だけどコンビニでは当然店員が掃除する。少しくらいならそんなに嫌じゃないんだけど、酷い使い方をする人というのもなかには居る。そういう時は本当に気が折れそうになる。

駅や会社のトイレを掃除したりする人の事を考えてトイレをする人がどれくらいいるのだろうか。たまに一歩前進という標語を見かけるが、本当に前進して欲しい。

汚いからあまり近づきたくないのだろうけど汚くしてるのはあなた自身です。

みなさんの心に少しでも止めて頂けると幸いです。

8年後、こうして振り返るとコンビニで学べることは多い。
アルバイト経験は少なからずしたほうが良いだろう。それはお金を稼ぐということではなく、社会とはこういうものだと学ぶことである。