経営・マネジメント

シードラウンド調達後の動きを参考にするにはFundinnoのIR情報を見るといい

シード調達後のスタートアップが何をしているかを知る方法

さて、数千万円規模の資金調達を終えたのは良いが、この数千万円も社員が数人いるような会社であれば1年もしないうちに底をつきてしまう。

MVPは作ったもののマーケットから成長を加速させるトラクションがしっかりつかめなかったり、プロダクトのUIやUXに手を入れなければ本格的に成長させることはできないなど、それぞれの悩みがあるだろう。

同じような段階にあるスタートアップが何をしているのか気になる起業家も少ないのではないだろうか。

もちろん、VCや先輩起業家に聞いてみるのも一つの手だが、最近もっと面白い情報の手の入れ方に気づいた。それが株式投資型クラウドファンディングFundinnoで、実際にスタートアップ企業の資金調達に投資家として参加してみるという方法だ。

数千万円調達後のスタートアップの投資家向けIRを読むことが出来る

シードラウンド調達後のスタートアップは基本的にはプロダクトが固まっているはずだ。
しかし、それがそのまま公開しても良いレベルに達しているということはまずない。

そのため、例えばこの会社では現在、よりプロダクトの完成度を上げた新しいバージョンを作成している。(内容は特定を防ぐために修正しています)

弊社プロダクトが効率的、効果的に事業を加速できるようにすることを目的に、登録者の検索機能を充実化させる昨日の実装、また管理画面のUI・UX改善、よりユーザーフレンドリーな登録スキームの実装等に力を入れて進めている最中でございます。

また、社内の人員拡充についての記載はこのような内容になっている。

現在、開発チームと営業チームを設けており、登録に来られたユーザーへの案件紹介を営業チームで獲得し、案件と登録者のマッチングを行っております。現在営業チームには5名の専属社員が存在し、チームで定めたKPI、KGIを達成するため、毎朝営業会議を実施しつつ活動をしております。

営業活動の進捗状況についても報告されている。

営業担当者がが案件開拓から割当までを一貫して引き受ける体制を敷いています。案件獲得に関しては、計画通り行えば十分な量の案件を確保できますが、フリーランサーの獲得については弊社の広告配信量に比例してしまうことから、案件にマッチするユーザーがいない機会損失を防ぐ目的で、現在パートナー企業の開拓に力を入れております。現在50社のパートナー企業を、3ヶ月で400社に増やす計画を掲げて実行しております。

具体的な営業目標が掲げられており、現状の課題までこちらも認識することができる。
このあたりはかなり生の情報として、同じスタートアップ同士でも把握することは難しいのではないだろうか。

他のスタートアップの未上場企業株式を購入するという面白さ

自分でスタートアップを経営しながら、他のスタートアップの株式を少額出資出来るというのはとても良いことだと思う。

これまでスタートアップの株式はVCやエンジェル投資家といった限られた人のみが、手に入れることのできたものだったが、株式型クラウドファンディングが本格的に始まり、必ずしも限られた投資家だけのものではなくなってきている。

一般的にシードラウンド調達後のスタートアップがシリーズAラウンドに進める割合は40%程度と言われている。シリーズGまでにはほぼ100%Exitされてしまう。うまくM&Aされればまだいいが、倒産してしまうスタートアップのほうがよっぽど多い。

そんな世界に身を置く起業家を応援するという意味において、こうした個人投資家向けの株式型クラウドファンディングは、これまでもあった未上場企業株式販売よりもよっぽど透明性をできるだけ高めているという点において面白い動きである。

起業家としても10万円から他の有望なスタートアップを応援できる上に、どういう動きをしているのかまで投資家として知ることができるというのはとても勉強になる事が多い。

ぜひ、少しばかりの余裕があれはこうした方法でシードフェースにいるほかのスタートアップの情報を手に入れて、自分の事業にも生かしていきたい。