ピザとワインは合わないは本当か?
なぜワイン大国イタリアでご当地グルメのピザと合わないのか!
巷では「ワインとピザが合わない」とされているようです。
確かにぐぐってみるとそのような内容の記事が出てきます。
おいしいヘルシーフードで、しかもお財布にも優しいので、ピザは気軽な庶民の食べ物です。金曜日の夜はピザと決めている、という声もよく聞くくらい、平均するとピザは週に1回は食べているのでしょう。
筆者もピザは大好きで、今まで一緒にピザを食べた人の数は数えきれないほどですが、みんな迷わずビールを注文します。ピザといえばビール、定番中の定番なのです。
なるほど…
無理矢理感は否めないが「ピザとビールの相性が良い」という趣旨のようだ。
しかし、私は知っている。ピザとワインのマリアージュを…
それも白ワインではなく「赤ワイン」とのマリアージュを知っているのです。
ピザにはどんな食材が含まれるかを検証する
ピザと言ってもイタリアのピザは米国のピザとは違う。
チーズへのこだわりはヨーロッパの国ならでは。何よりもちもちの薄い生地が特徴的だ。そしてバジルやオリーブの葉の下に完熟トマトピューレが美味しそうな香りを発している。
やはり、イタリアでもナポリのピザが別格に美味しい。
あの「マルゲリータ」は正統派のナポリピッツァである。
具は簡単、トマトにモッツアレラチーズ、バジルの葉っぱにパルメザン。
400度の窯で周囲からこんがり焼き上げれば完成だ。
ピザの生地は、小麦粉、塩、水、ビール酵母そしてオリーブオイルのみ、という極めてシンプル。
日本のピザとは違い、トッピングの組み合わせは何十種類もあるのですが、材料の数は2,3種類のみ。イタリアンカラーのトマト、モッツァレラチーズ、バジリコの「マルゲリータ」というピザが一番人気の定番です。他にはサラミピザなら、サラミ、トマトソースとモッツァレラチーズ。キノコピザなら、キノコとモッツァレラチーズだけ。または、ズッキーニの花と、アンチョビ、そしてモッツァレラチーズ、と言った具合です。材料の数が少ないので、素材の味がきちんと楽しめます。
先程の記事ににちゃんと書かれているマルゲリータピザを代表に、「マリナーラ」という日本ではあまりお目にかかれないがイタリアでは代表的なピザもある。
これはトマトとニンニク、オレガノという超シンプルレシピ。まるでもんじゃ焼きだ。
ピザに一番合うドリンクはビールらしい
イタリアのビールといえばモレッティ。これは間違いない。
ちょっとまってほしい。イタリアでもビールは飲まれているが、やはりワインだ。
イタリア長助というキャラクターが「神の雫」にも出ていただろう。
必ずイタリアの食事にあった郷土のワインがマッチングするに違いないのだ。
ピザと相性の良い、おすすめワインはこれだ!
ワイン好きの人はもう知っていると思うが、大前提がある。
- 食べ物の濃さとワインは合わせる
- ぶどうの種類によって同じ赤、白でも合わないものがある
この2つをしっかり意識しておけば、単純にピザがワインと合わないということにはならないはずだ。
ナポリピッツァには「ベネヴェンターノ ファランギーナ」
ナポリピッツァには南イタリアの白ワインがよくあう。心なしかボトルもかっこいい。
ベネヴェンターノ ファランギーナ(Beneventano Falanghina) 2017 ヴェゼーヴォ 白ワイン イタリア 750ml
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マルゲリータには「まるき葡萄酒 いろベリーA 2018」
日本の赤ワインがすこぶる合うことに気づいてない人も多いだろう。
特にベリーAはカベルネソーヴィニヨンのような濃厚なタンニンが出ないので、色も薄くアルコール度数も抑えめになる。
するとロゼと赤の中間ほどになり、ピザの香りを邪魔しない。ワインになるのだ。
山梨ワイン 赤 ミディアムライト ベーリーA アリカント まるき葡萄酒 いろベーリーA
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まとめ
ピザとワインのマリアージュは「味の濃さとワインの濃さ」を合わせること。
イタリアのピザは素朴なものが多いので、基本的には白、ご当地のものにはご当地のワインをということで南イタリアの白が最高のマッチング。
日本産ワインだからこそマッチすることもある。ワインは外国産と思い込みすぎないこと。((アイキャッチ画像はWine Selectorの「PAIRING WINE AND PIZZA – YOUR ESSENTIAL GUIDE」より。https://www.wineselectors.com.au/pairing-wine-and-pizza))